—2021.08.25 加筆・修正—
最近では、窓ガラスがペアガラスというのは、当たり前になってきています。
トリプルガラスや、ガラスの間に空気ではなくアルゴンガスなどを入れ性能向上している物も増えてきています。
こういったガラスは昔ながらの単板ガラスに比べると「断熱効果」「遮音性能」が向上していますが、防音という観点でみると、まだまだ物足りないかなと言うのが本音です。
ざっくりですが、通常の窓の遮音性能が「-20~25dB」
外壁部分の遮音性能が「-40~45dB」
おおよその数字ですので、もちろん物によって変わりますが、要は壁部よりもサッシ部の方が、遮音性能が悪いということです。
ガラスの遮音性能が向上しても、結局はサッシ部から音が出入りしてしまうということもあると思います。
内窓を追加することで、壁部と同等の「-40~45dB」程度までサッシ部の遮音性能を高めることができます。
サッシの素材も樹脂性ですので非常に気密性が高いです。そして何より内側に追加することで既存サッシとの間に空気層ができるというのがポイントです。
窓自体が2重になる+新しい空気層ができることで、遮音性能が劇的に向上します、また遮音性能だけでなく、断熱性能も良くなり快適な生活をおくることができます。
壁と窓部の遮音性能が同等になることで、通常の生活防音であれば十分なレベルと考えられます。
本格的な防音室の場合も、窓が必要な場合はインプラスを使い、開口部の防音を計画していきます。
ハイスペックな防音室の場合は、3~4重サッシにしつつ、共振を防いだり、コインシデンス効果を避けるため各々のガラス厚を変えたりと工夫をします。そもそも、窓が無い方が良かったりするんですが(笑)それはまた別の機会に…
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