24時間換気が音漏れの原因?今すぐできる3つの対策

—2020.7/27 加筆・修正—

—2021.8/23 加筆・修正—

—2022.2/3 加筆・修正—

音漏れの原因は「開口部」

前回の記事は音漏れの原因は「開口部」ですよ。という内容でした

今回は開口部の中でも「換気扇」「換気口」の音漏れ対策、その中でも24時間換気の吸気口についてです。

そもそも24時間換気とは

近年の住宅では、省エネルギー化を目的に「高気密高断熱」になりました。

その弊害として、換気能力の低下を招いてしまったのです。

住宅の資材には、微量に科学物質に含まれており、「シックハウス症候群・アレルギー」を訴える人が増大したことを受け、2003年7月より室内の空気を強制的に換気する「24時間換気」設置義務化が定められたのです。

「24時間換気」は3種類の換気方式に分かれます。

①第1種換気方式 「吸気・排気ともに機械で行う」
②第2種換気方式 「吸気を機械で、排気は自然に」
③第3種換気方式 「吸気は自然で、排気は機械で」

※④第4種換気方式「吸気も排気も自然のパッシブ換気」というのもあるようです。

各々メリット、デメリットありますが、現在一般住宅では③ 第3種換気方式 「吸気は自然で、排気は機械で」 の方式が多いです。リビングや寝室に吸気口をつくり、洗面やトイレなど目立たない所に換気扇を設置し排気します。


音漏れはどこから?
防音室の換気について
窓の防音について

「24時間換気」の吸気口対策 

各部屋にある吸気口、室内のカバーを外すと、実はこれ完全に穴なんです

※排気側は換気扇がついていますが、外せば同じような穴です。

24時間換気、室内
24時間換気、室内側カバー外し

これでは、音が出入りするのも当然


換気口の音漏れ対策①

吸気口からの音が気になる場合は「防音換気フード」を使いましょう。

室内側の防音吸気ユニットもあります。

http://www.melcoairtec.co.jp/feature/soundproof/index.html

室内側防音吸気ユニット

防音ドアがついていて、部屋単独で換気が必要な場合

防音ドアは遮音性を上げるために、底部のアンダーカットがなかったり、扉と枠の気密性が高く、通常の24時間換気の換気ルートにはなりません。そのため、防音室単体で吸排気をする必要があります。そういった場合は、吸排気同時で換気しつつ、防音効果がある「ロスナイ換気扇+対応防音フード」を使います。

ダイケンさんのこれ
https://www.daiken.jp/product/detail/kanki/16100214.html

ロスナイ換気扇と対応の防音フードを組み合わせるタイプ。

ダイケン製防音フード

防音フードだけの取付ではなく、室内側のロスナイ換気扇を同時につけると防音性能もアップします。ダイケンさんと同じタイプですが、弊社が良く使うのは、三菱さんの「Jファン」です。

併用することで効果が上がりますので、どうせ付けるなら両方付けましょう。

ロスナイ換気扇

ロスナイ換気扇+メーカー純正換気フードで35~40dB程度は減音しますので、生活騒音やピアノ演奏(昼間)であれば十分対応できると思います。

※音が全く聞こえない「0」になるわけではありません。


換気口の音漏れ対策②

バンド演奏などに限らず、夜間の演奏を視野にいれた遮音性能の場合

ロスナイ換気扇+換気フードでは減音量が足りません。天井裏で「消音ダクト」を使用し吸気と排気経路で減音します。「消音ダクト」とはダクト内側にグラスウールなどの吸音材を貼ってあるものです。吸音材のトンネルになっており、ダクト径と吸音材の厚さ、通過する距離によって減音量が決まってきます。

私が良く使う消音ダクトはタイロンさんの消音ダクト(高消音タイプ)

消音ダクト
消音ダクト

換気口の音漏れ対策③

状況によって天井裏スペースが無い場合。壁付けのロスナイ換気扇をつけつつ、防音フードは弊社でオリジナルの防音フードを取り付けます。必要な遮音性能に合わせて設計します。減音量を稼ぐのに距離が必要なので、防音フードが長くなります。

※距離以外にも色々な減音要素がありますが、距離を伸ばす方法がコストパフォーマンスがいいので基本的にこの方式を採用しています。

望月ドラム教室内装
ドラム教室、防音フード

吸排気同時タイプであれば1ケ、吸排気が別系統であれば2ケ設置します。
性能と取付場所にあった形状で製作します。


環境騒音のレベルであれば、①の「開口音の防音」で効果を感じることができると思います。
開口部(換気口、窓、ドア)が防音の第一歩となります。

窓の防音について


②③は本格的な防音室での対策となります。
防音室と呼んでいる中にも適切な処理がされていなく、換気口からの音漏れで困っている現場を数多く見てきました。防音室の計画時に換気系統の処理も気にしておきたいですね。



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