お庭に離れのドラム用防音室施工②-計画-

富士市内でお庭にドラムスタジオを作る、夢のような計画がスタートしました。
ご依頼主は、 富士市と藤沢市にてドラム教室を運営している望月ドラム教室様。

第二回目は計画になります。

1.遮音性能はDr65以上
2.部屋の内寸でドラムを2台置ける広さ

上記を満たす建物を建てるスペースがお庭にあるのか?またそれが法規的に問題ないのか?これを検討します。

ドラム教室建物平面図

母屋との兼ね合い、隣接道路・隣家からの距離、防音層を考え、目一杯の大きさにした部屋寸法が上記。内寸で4600x4000mm程度。ドラムスペースを2m角と考えても、なんとか納まります。元々のご希望サイズに近い寸法の建物が、お庭に建てれそうです。もちろん、法規的にも問題ない旨も確認。

結構、奇跡的だったなーと今、振り返ると思います。この寸法が納まらなければ、お庭に施工という計画は頓挫していたわけですから・・・

そして肝心の防音層


外壁と書いてある部分は「ALC35mm+合板12mm」

まずは1層目:外壁+105m柱(吸音材)+タイガーボードタイプZ15mm×3で遮音層。質量を上げて遮音層を作ります。

※ちなみに、より重いタイガースーパーハードという石膏ボードもあるのですが、加工しにくいという観点から私はタイプZ15mmを使うようになりました。

空気層。これも重要です。どうしてもスペースが必要になってくるので、厚くはできないですが経験上、空気層の厚さがとれれば部材を減らしたりとコストを下げれます。

そして縁を切った状態で2層目の遮音+防振層を作ります。防振層には「音パット」という特殊な防振材を使います。下地側と仕上げ側をゴムで繋ぎ振動の伝わりを軽減します。

構造(壁・床・天井)として縁を切り(後述します)、さらにその中で防振材を使い防振します。


防音構造-天井-

まずは1層目遮音層。これも直接、梁につけずに縁を切った状態で下地を組み、吸音材と合板+タイプZ。

そこから防振ハンガーを使い、振動の伝搬を軽減しつつ、下地を組んで音パットを使いながら遮音+防振層を形成します。


床は基礎からグラスウールを使い乾式の浮き床を作り、縁を切った防振層を作り、その上に音パットを使いながら防振、音シートを使いながら床の質量を高めていきます。


壁・床・天井どれも同じ部材を使い、質量を上げて遮音性を高めつつ、縁を切って防振するという同じ考え方になります。 説明が雑になっているわけではありません(笑)。 そして、その構造を活かすために各部の取合いが要です。

防音構造取合い

こんな感じで、振動を伝えないように各部を組み合わせていきます。おおまかには、壁→天井→床→壁→天井→床の順番で施工かな、ややこしい(笑)

職人さん泣かせですが、これも大切な要素の1つ。部材・構造と色々な要素をギュッとして防音構造を構築しています。


防音ドアは「防音ドア:ガーディアン」を2重で使用。前室を設けるなどして空気層を取れば、防音性能をさらに高められますが、今回は防音層の厚みを使った距離で、平行に設置。

上記の構造で、Dr65以上の性能を計画。内寸もクリア。躯体としても法規的にクリアしつつお庭に施工できる計画が立ち、施主様にもOKをいただき工事が始まることとなりました。

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